開拓ふくろふ乃湯は本日30日の営業を始めております。
今週はずっとそうですが、営業開始直後から女湯の人数が多い状況が続いていてバタバタしていました。昨日も週末のような忙しさで投稿できないまま夜になってしまいました。
その間にこのページへのいいね!が1500人になりました。私が引き継いだ時には400人台でしたが、このような小さな温泉に関心を持ってくださる方がこれだけ増えたことに感謝です。
...さて、つい先日「東京湾の海水の水質が基準の21倍も悪くてトライアスロンの水泳が中止になった」というニュースがありましたが、覚えておられるでしょうか? 調べると水質検査の結果も載っていました。
一方で温泉はどうかと思って専門書を開くと、全てかけ流しだった時代(昭和20-30年代)の温泉は東京湾の海水よりもはるかに菌の数が多く汚れていて、そうした状況ゆえに塩素殺菌が温泉にも導入されたという経緯があります。
泉質や客数によって菌の数も変わりますが、時々入浴施設で事故の原因になるレジオネラ菌も大腸菌その他の細菌も、ほとんどは入浴客の身体についたものがお湯に持ち込まれるパターンです。それをできるだけ防ぐ意味でも、きちんと身体を流してから湯船に入っていただきたいと思います。
かけ流しの温泉の場合は特に、営業中に施設側ができることは「とにかく新しいお湯を入れる」こと1つだけに限られていて、お客さまのマナーが良くなければ良いお湯をキープすることはできません。
塩素殺菌している他の温泉に比べると、ふくろふ乃湯もかなりデリケートな部類に入ります。
そのためお客さまが身体を流さない・洗わない状況を防ぐために、アメニティを石鹸からボディーソープ等に変え、ロッカーの数を減らし、入られた方がすぐ洗い場に座れるように入場制限をしてきました。
「そんな事などどうでもいい」という方もいるのでなかなかコストや手間は減りませんが、それでも常連のお客さまをはじめとするふくろふ乃湯のお客さまにはこの面でご協力いただいていることに感謝しています。
昨日は「浴室から脱衣場に戻るときにちゃんと足の裏をタオルで拭いてから入ってきた子どもがいた」と驚いていたお客さまがいました。その子は小学校低学年の常連さんですが、きちんとできる方は年齢を問わずできるもので、そういう話を聞くとこちらも嬉しく思います。
温泉施設には外国人向けのマナーの貼紙をしているところもありますが、一緒に入っている日本人みんながそれをできていなければ説得力がありません。
かけ流しの温泉はお風呂での正しい所作ができるようになってから楽しむものですので、その辺を意識していただけると嬉しいです。
長くて難しい話になりましたが、この後もそのような皆さまのお越しをお待ちしております。