2024.09.25
魚を与えるのではなく釣り方を教えよ(老子のことばより)
この十数年間に多発した「天災」は、もはや「忘れた頃にやってくる」出来事ではなくなりました。すこし前まで、「モノや情報にあふれるこの世の中、お金さえあれば何でも手に入れられる」と信じてきた人でさえ、もしも電気もガスも水道もない、物流もない中でどう生きるか?という考えが一度は頭をよぎったと思います。昨今のキャンプブームというのも、そんな影響があったかもしれません。
近代の利便性を失った場にいても、生き抜く知恵と工夫を身に付ける。そんな経験を子どもたちに積んでもらおう、ということで知床半島のまち・羅臼町では毎年夏、小中学生に5泊6日のサバイバルを体験してもらう恒例行事“ふるさと少年探険隊”を行っています。NHKでは、今年40回目を迎えるこの行事に密着取材をしました。電線や車道すらない場所…そして立ちはだかる自然の厳しさ。成長する子どもたちの姿をご覧ください。