2024.03.19
玉ねぎやメロンなど、おいしい農産物があふれる農業王国・富良野市。
山並みと自然環境、そして広大な農地とが織りなす、美しくもどこかほっとさせられる田園風景は、訪れる人々の心をつかんで離さない魅力を有している。
人口2万人の規模では異例と言えるほど、いずれの分野においても、富良野市は北海道有数の実績と知名度を誇る。
だが今の農業王国に至るには、広大な泥炭地を改良するという困難な事実を克服することが不可欠だった。またスキーブームなどを経て、観光地が直面する現実に正面から向き合い、新たな価値を模索、創造し続けてきた。
富良野の120年余りの歴史は、常に住民が逆境を自らの力で乗り越え、積み上げてきた時間なのだ。
農業と観光という価値を支えるのは、伝統を守りながらも改革を恐れず、かつどこか力の抜けた「富良野っ子気質」。
富良野の人々が生みだす、内なる魅力に迫る。
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