2019.11.15
今、おがっている=成長している北海道のモノづくりレポート
おがる!モノづくり 大空町 オホーツクビーンズファクトリー編
オホーツク「豆」ブランド化最前線基地
オホーツクビーンズファクトリー(大空町)
平成30(2018)年秋に稼働した豆類調製工場「オホーツクビーンズファクトリー」。主に大豆、小豆、高級菜豆を主力に、日本一という11品目の豆を高い調製能力で集約している施設だ。
当時、オホーツク管内には小規模な農家が多く、主に小麦、馬鈴薯、甜菜の三年輪作が中心だった。豆作は少なくはないものの、6月に遅霜、9月に早霜と天候に左右される環境の中作られていた。昭和36(1961)年の農業基本法制定で、農業基盤を安定させるため、でんぷん馬鈴薯の生産へシフト。それから40〜50年間豆作は主力ではない作物に。ところが、近年の温暖化や、大型機械での収穫などによって豆の生産が安定化。十勝同様に「豆」を加えた四年輪作の振興をしていく中、前身となるホクレン北見地区穀物調製工場(通称美幌工場)を含む管内の6工場が昭和40〜50年代の施設で老朽化。事業主体を大空町として、管内全14JAが共同で利用する施設が誕生したのである。