先鋭的ファーマーの干しいも
干しいもの産地といえばシェア8~9割を占める茨城県だが、北海道にも生産者がいる。しかも自社農場で有機栽培したサツマイモで。それが新篠津の大塚ファームだ。
栽培の適地は福島県以南といわれ、北海道では珍しいサツマイモ栽培は、「変わったものを作りたい」という代表・大塚裕樹さんの冒険心で平成17年に始められた。品種の選定や栽培方法など試行錯誤し、栽培には成功。保存が難しく流通に向かないものだが、折りよく始まった村の農商工連携に乗り、干しいもに加工することに。
糖分や油分などを加えていないので、手塩にかけて育てられたサツマイモの滋味深いおいしさを純粋に味わえる。
北海道の冬になくてはならない干しいも。貴重な地元産の甘いおやつを家族で楽しんでほしい。