徒然に 306
明日からちょっと懐かしい、ほろ苦いあの感動をお届けします。
「チョコレートドーナツ」バレンタインロードショーです。
ルディの歌声の、切ないまでの愛おしさ、そして怒りでもあるでしょう、
心から離れることはありませんでした。...
以前にご覧になった方からは「チョコレートドーナツ、やるんですね!」ととても嬉しそうな声がかえってきて。
1970年代、アメリカ・ブルックリンで実際にあった「障害を持ち、母親に育児放棄された子供と、家族のように過ごしていたゲイの話」。
これはモデルになった人たちと同じアパートに住んでいた
ジョージ・アーサー・ブルームによってシナリオになり、
それを読んだトラヴィス・ファイン監督は崩れ落ちるほどに涙を流したといいます。
監督はゲイではありませんが、愛する我が子を奪われる苦しみは普遍的で、
ゲイもダウン症も関係なく、魂のレベルで求め合う愛はすべての人々に届く、そう感じたそうです。
1979年カリフォルニア。シンガーを夢見るショーダンサーのルディ。
正義を信じながらも、ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。
母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコ。
3人は世界の片隅で出会い。孤独だった3人はともに暮らし始めます。
しかし社会はそれを許さなかった・・・
血はつながらなくても、法が許さなくても、
出会い、愛し合い、家族になって、愛する人を守ろうとする気持ち。
それを人はなぜ、それが正義だというように壊そうとするのでしょう。
私たちを圧倒するルディ(アラン・カミング)が歌う
ボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」。
そこに全てが詰まっているようで何度聞いても心が震えます。
★当時おやつスタッフが作ったチョコレートドーナツが大人気でした。
前回はマルコの少年っぽいカラフルなドーナツでしたが、
今回は甘さ控えめなビターなチョコレートドーナツが登場します。
★マルコの好きだったもの、
人形のアシュリー、ディスコダンス、
ハッピーエンドのおとぎ話、そしてチョコレートドーナツ―
2月13日(土)~19日(金)バレンタイン上映です。