徒然に 282
「『あぁ!新世界』まだチケットありますか?」といらっしゃったお客様、「あと僅かですが大丈夫ですよ」とお話すると、ホッとしたようすで
「大きなスクリーンで見たくて。僕でてるんですよ」、お顔が輝いています。
「えっ!?どのへんですか?」と聞くと「オーケストラの一員なんです」
「それは素敵ですね、スクリーンで見る機会がないから貴重ですね」と嬉しいお話になりました。
『あぁ!新世界』は是枝裕和監督がぜひこの作品でとおっしゃってゲストトークが実現。
普段劇場で見ることは難しい作品なので、制作されたHBCのご担当の皆さまに大感謝、貴重な上映プログラムです。
ドヴォルザークの「新世界」、舞台は札幌市民会館大ホール。
今まさにオーケストラの演奏が始まろうとしている。
10年ぶりにシンバルを手にした男が、曲中に鳴るただ1回だけのシンバルのために、
新世界への活路を賭けて座っている。
志半ば、一度は捨てた音楽を再び手にする男をフランキー堺が演じている。
人生のおかしみ、悲しみをたづさえて、愛すべき人びとに贈る感動のドラマです。
「あぁ!新世界」東芝日曜劇場 1975年
プロデューサー:守分寿男 監督:長沼修 脚本:倉本聰
制作:HBC
雪深い小さな村への帰り道、あたりは暗くなり、車のワイパーがせわしなく動き、
降り積もる雪を振りはらう。
北海道に暮らす私たちにはおなじみの光景ですが
カーラジオから聞こえてきた
「石狩、空知、後志地方、今夜半から降り出した雪は明日も明後日も続くでしょう」
の声に、心が熱くなりました。
こうして 人生は続いてゆくー
上映のあとに、是枝裕和監督とHBC・国貞泰男さんによるゲストトーク
「私の第一歩、テレビのホームドラマを語ろう」
10月29日(木)19;00~
(チケットは残り僅かですので売り切れてしまったら終了となります。ご了承ください)
★スッタッフと相談してポスター風に挑戦。昭和風ポスターが出来上がりました。