徒然に 271
金曜日の夜は特別な1回だけの映画に出会う日。
すでに「ロングデイズ・ジャーニー この夜の果てへ」が上映されましたが
中国の映像詩人ビー・ガン監督の、弱冠26歳、注目のデビュー作
「凱里(かいり)ブルース」を本日上映します。
「ビー・ガンはこの先200年間の映画界を牽引する監督のひとりである」と絶賛するポン・ジュノ監督や
「魂の彷徨に関する驚くべき処女作」とギエルモ・デル・トロ監督。
自己資金と借金と周囲の援助で完成させたという、
霧と湿気に包まれた亜熱帯の村を舞台に、ひとりの男が夢幻の世界をさまよう映像詩。
いつか見たような光景が立ち現れては消えてゆく・・
「ひとの想いは、時の流れのなかにさまよい、
ひとの魂は、水の流れの狭間にたゆたう」
ビー・ガンの映画の世界の中にはいってゆくと、時間が手に触れてくるような、
魂が目の前にたち現れるような、そんな感じがします。
これはスクリーンでしか感じられないような特別な感触なのでしょう。
★本日の木のフライデーシネマ
「凱里ブルース」19;25~です。