徒然に 269
「向かってくる人には向かっていく。
色んな人が今まで俺に向かってきてくれた。
それはいつだって突然だった。
否、感動と置き換えて喋ればそれは突然でなければならなかった...
のかもしれない。」
徒党を組まず、何者にもおもねらず、孤独と隣り合わせの自由を生きる歌手・友川カズキ。
詩人、画家、俳優、競輪愛好家の顔もある。
現在70歳。
「節目とか感慨はなにもないですよ。引き出しが殆どないので、かわりようがないんでしょうね。これで全部、という。」
そんな友川の本「一人盆踊り」の帯には又吉さんのこんな言葉が。
「悟らず狂わず愚かであり続ける覚悟を決めた人ほど強いものはない。
美しい魂。乾杯。」
★本日のフライデーシネマは
友川カズキのドキュメッタリー「どこへ出しても恥かしい人」。
19:50~です。
★ちょっと楽しいのでこんな付録を。
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞、感想を聞かれたときのことです。
「ノーベル賞をもらうとかもらわないとか、ディランの作品が文学なのかそうじゃないのかとか、どうでもいい。
大事なのは、その作品が面白いか面白くないか。
一時は、私もディランの声が好きで、よくLPを聴いていたな。あれほど存在感がある声はほかに無いと思っていたのよ。
でも、実は上には上があって、それはトム・ウェイツだったんだ。
私もカバーしてみようと思ったことがあるけど、どれほど酒を飲んでもあの声は出せない。
ボブ・ディランの詞も、私はあんまり読んでないな。彼が影響を受けたというアレン・ギンズバーグの方は読んでいたんだけど。
ただ、彼はノーベル賞をもらっても全然喜んでいないというのは素晴らしいなと思うよ。
75歳になって今でも歌っているっていうのは、自分の存在証明とかなのかな。
だとしたら、かっこいいよね。
現役で歌い続けている理由は世界中にいる隠し子の養育費を稼ぐためというウワサもあるみたいだけど、それならそれで、尚更かっこいいよ。」
★マネージャーの方からお電話があって、関連本やCDが”みつくろって“たくさん送られてきました。只今スタッフが値段つけにいそがしい。本日キノロビーで発売します。