徒然に 250
映画は1時間30分とか2時間という時間の中で様々な世界を私たちに実感させてくれます。
膨大な本から得ようとしてもなかなか大変で挫折してしまうこともありますね。
今、私たちの社会を紐解く鍵は?
自由な社会、平等な社会、わたしたちが感じる本当の豊かさとは?...
映画「21世紀の資本」は歴史から学ぶ大切さを教えてくれます。
●池上彰さんのお話です
「ベルリンの壁崩壊から31年。その後、ソ連も崩壊し、共産主義の試みは無残にも砕け散った。資本主義が勝った。多くの人がそう思った。ところがどうだ。
資本主義もどうもおかしい。格差が広がり、不満を持った人たちが増えている。
それは、どうしてか。
この疑問に膨大な調査の蓄積で答えたのが「21世紀の資本」だった。
2013年フランスで出版され、日本でも2014年に翻訳書がでた。枕になるくらいの分厚い経済書なのに日本でもベストセラーになった。世界中で300万部も売れたのだ。
しかし、「買ったけれど読みきれなかった」という感想をよく聞いた。そんな人が多いのではないか。本当に枕になってしまったかも。
この書の結論は・・(中略) 要は、世の中の経済成長より金持ちの財産の方が、増え方が大きいという、いってしまえばそういうことなんだけれど、活字だけでは理解が充分ではない。そんな人のための映画がこれ。過去の様々な実録映像や名作映画の映像を使いながら、格差の拡大を解き明かす。
18世紀、欧州は一握りの貴族が富を独占していた。これに対する怒りが革命になったが、格差は縮小しない。格差の存在は外部に敵を作りたがる。それが世界大戦を招き寄せる。
第一次、 第二次の世界大戦を経験した社会は、悲惨な戦争を防止するために、
人間性を大事にした平等な社会の建設を目指した。しかし―」
お話は続きますが、この内容はキノロビーに展示しましたのでぜひ映画の後にお読みください。
産業革命とはこういうことだったのかと納得しながら、学校の授業だけでは計り知れない情報がこの映画の中にはたくさんありました。
★「21世紀の資本」本日からの上映です。