徒然の240
先日は威勢のいいおばあさんがやってきて「ささくれだってきちゃったのよ、家族は家にいろっていうんだけれど、もう嫌だって思って、ちょっとだけ来たの。今何やってるの?」と一気にお話されて、さぁどうしようとおもって、
一番近い時間帯の作品などをお話して「世界でいちばん貧しい大統領」をご覧になりました・。見終わったときには笑顔になって「やっと落ち着いた」とおっしゃって帰られました。
映画ってすごい。 あらためて思いました。
映画の凄さってこんなところにも。
ある監督たちがダウン症の青年に出会って彼は「映画俳優になりたい」って夢を持っていていました。彼の人柄に魅せられて、だったら自分たちで彼のための脚本を書こう、
そんなところから始まった映画作り、監督たちはこれが長編デビュー作、主人公はダウン症の青年、
なかなか資金は集まりません、
ところが脚本を読んだあるプロデューサーはその脚本に力に気付いて映画化に力を尽くしました。
そうして出来上がった映画はアメリカで徐々にたくさんの映画館で上映されるようになり大ヒットしました。
「ピーナッツバター・ファルコン」はみんなの夢がかなった
やさしさに溢れた映画です。
ノースカロライナ州の田舎町のある小さな老人施設。身寄りのないダウン症の青年ザックは州の判断で2年半前からこの施設で暮らしていました。
「僕は若いのにどうして老人たちばかりのところにいるんだ?」
「あきがないから仕方がないのよ」といわれても納得できない。
彼の唯一の楽しみはプロレス。なかでも悪役レスラーのソルトウォーターが大好き。
彼の作ったプロレス養成所に入りたい!夢が膨らみます。
同室の老人カールに「憧れるだけじゃダメだ、自分がワルになれ」と励まされ?!
ザックの脱走計画は実行に・・・!
ザックが出会う自暴自棄になった漁師のタイラーや、施設から追いかけてきたエレノア。3人はだんだん兄弟のような、温かい家族になってゆく・・
ハックルベリー・フィンのようなお話です。
映画のなかで過ごす時間は特別ですね。