徒然に 236
「おいしく、おいしく、おいしくなぁれ」こんもりした小さな土のやまに、
ちいさな手たちがと土をなでながらおまじない。
土の中では菌ちゃんたちが大活躍。
やがて元気に育った野菜たちに子どもたちは大喜び。...
大きくなったにんじんを、最初はそっとかじってみる、
するとじわ~っと美味しい甘さに、にやぁ~っと顔がほころんで、
大きくまるかじり。
「おいしいぃ」。
この子たちはずっとこのおおきなにんじんをかじっていていました。すごく満足そう。
恐るおそる裸足でどろんこの中に入っていったこともたち。
土の中ってあったかい。すると安心したのか、ほわーっと笑顔になる。そうなると
もうお構いなしです。泥のかけっこしながら苗植えが始まりました。
どろんこになって、土の匂いをいっぱい吸って。
うれしくて仕方ない。
やがて小さな手で植えられた苗は育って、お米になりました。
収穫の仕事も自分たちでしたのですよ、
お釜で炊いたご飯の蓋を開ける時の子どもたちの顔は真剣そのもの。
ふっくらと湯気を立ててお米の匂いがしてきました。
「ひかってる」
ひとつぶひとつぶ手にとって、小さな口の中へ。かんでみる。
「おいしいぃ」。
保育園のこんな小さな子どもたちの笑顔を見ているだけでとても幸せな気持ちになります。
自然界のさまざまな菌たちと接している子どもたちは免疫力もとても高いことでしょう。
仲良くなる方法ってあるのですね。
「ここにも小さな神様いるよ」
「いろんなところにたくさんいるんだよ、土に中にも、森の中にも、ここにも」
と庭の大きな木を見上げてる。
★「ビッグリトルファーム」公開記念 キノのフライデーシネマ
明日18:30~は「いただきます ここは、発酵の楽園」の上映です。