円山動物園ゾウ舎について

地域新聞ふりっぱー5月号巻頭特集では、
今年3月にオープンした
円山動物園ゾウ舎について取材しました。

ここでは誌面で紹介しきれなかった話や、

取材時のエピソードなどを紹介します。

全部で4頭！ゾウの見分け方は…？

昨年11月にミャンマー連邦共和国から
やってきたアジアゾウ4頭。
同園では2007年にゾウの「花子」が
推定60歳で死亡して以来、
12年ぶりのゾウです。

ゾウは「シュティン」「ニャイン」「パール」「シーシュ」の4頭。
ちょっと見ただけではどれが誰だか
分からないので、同園のスタッフの方に
見分け方を教えてもらいました。

シュテイン

4頭の中で一番体が大きいゾウ。
子のニャインといつも一緒です。

また、耳の端がちょっとだけ赤みを帯びているので、そこが見分けるポイントだとか。

ニャイン

5歳の子ゾウ。一番小さいゾウです。

時おりパールと鼻を絡ませてじゃれ合うところが見られます。

パール

口元に小さい牙が生えています。

餌を食べるときなど、
口を開いたときにちらっと小さい牙が見えるので、そこに注目です。

シーシュ

唯一のオス。こちらは大きな牙が目印です。

写真はゾウ舎オープン前に行われた、マスコミ向け取材時の訓練の様子。柵越しに「足を出して」と指示すると、ゾウが足を差し出します。言うことを聞くと、ごほうびに餌がもらえるので、覚えも早いそうです。これらの訓練は、ゾウのためでもあります。

ゾウの足に触れたり、口の中をのぞき込んだりできるようにします。例えば、足にけがをしていないか、歯に異常がないかなどの健康チェックもスムーズに進められます。ゾウがストレスを感じることなく過ごすための訓練なのです。

　番外編　

こんなカワイイ姿が見られるかも？
飼育員さんから見たそれぞれのゾウの印象を伺ってみました。

まず、シュティン。
ゾウ舎に来た当初は、不安だったのか食が細かったそうですが、今ではすっかりなじんで餌もたくさん食べるようになったそうです。また、最初に水場に入ったのはシュティン。その後、子のニャインが水場に近づいたときは、後ろからじっと見守るなど、お母さんらしい一面もあったとか。

ニャインは
まだ幼いせいか、好奇心旺盛。パールとも仲がよく、写真のように鼻を絡ませてじゃれている様子が見られます。

パールは
4頭の中で訓練の覚えが最も早いと評判。トレーニングを楽しんでいるような賢さがあるそうです。

シーシュは
ミャンマーにいた頃、現地のゾウ使いさんたちに大変かわいがられていたそうです。そのせいか、好奇心が強く、飼育員ともいろいろ遊びを楽しんでいるフシがあるとか。木の枝や大きな丸太などを使って遊ぶ賢さがあるといいます。

みなさんも、ぜひゾウ舎でいきいきと暮らすゾウの姿を見に、円山動物園に来てください。

札幌市円山動物園
■住所　札幌市中央区宮ヶ丘3-1
■開園時間　夏期（3月1日～10月31日）9：30～16：30（最終入園は16：00）
※ゾウ舎でゾウが見られる時間帯は11：00～15：30です
■休園日　毎月第2、第4水曜日（祝日の場合は翌日）
■入園料　600円、中学生以下無料　※年間パスポート1枚1,000円（高校生以上）購入日から1年間有効です。
■TEL　011-621-1426　
※円山動物園公式ホームページは　コチラ