支笏洞爺国立公園内にあり、豊かな自然に囲まれた定山渓。 実はこのエリアのこの季節、「楽しみいっぱい・刺激もいっぱい!」 なんです。温泉だけじゃ終わらない、秋の定山渓の魅力を たっぷりご紹介します。
南区を奥に進むと現れる定山渓。道内外多くの人々が訪れる人気スポットです。開湯150年を越す良質な温泉(写真1)があることから、「札幌の湯の杜」と呼ばれており、注目されるのは温泉になりがちですが、実はその魅力は多彩。自然にあふれていることもあり、季節を感じられる注目ポイントが豊富にあるんです。
10月21日(日)までは二見吊橋がある自然散策路で『定山渓ネイチャールミナリエ』(写真2)が開催中。日が落ちると森の中が光で彩られ、幻想的で美しい世界が広がります。宿泊が難しい場合でも日帰り温泉も充実しているため、ドライブ途中に立ち寄るのもおすすめ。温泉街には無料で楽しめる手湯・足湯スポット(写真3)も多数点在しているので、のんびり全箇所制覇するのもいいかもしれません。
「この季節、特に注目してほしいのが紅葉です」と教えてくれたのは、定山渓観光協会のマネージャー、橘真哉さん。定山渓エリアを筆頭に、札幌国際スキー場・秋祭りの「紅葉ゴンドラ」、豊平峡ダム、定山渓ファーム、八剣山エリアの五大紅葉スポット(写真4・5)は「間近にある本物の紅葉!」というから、見逃す手はありません。10月1日(月)~21日(日)は、地元ガイドが案内してくれる紅葉周遊バスツアー「紅葉かっぱバス」が運行しているので、こちらも注目です。
その他、ラフティングやカヌー、くだもの狩り、ツリートレッキング、乗馬など、子どもも大人も楽しめるアクティビティも充実(写真6)。「イベントもたくさん開催しているので、この時期にしか体験・観賞できないアレコレを、存分に楽しんでください!」と橘さんは話します。ちなみにイベント時には、定山渓温泉PR隊長の『かっぽん』(写真7)に会える可能性も。会えたらラッキー、ベストショットを逃さずに。
テーマは「STAR BRIGHT FOREST(星降る夜の森)」。自然と共創するライティングパフォーマンスが楽しめます。10月21日(日)まで開催、18:00~21:00。会場は二見公園~二見吊橋(札幌市南区定山渓温泉西4丁目)
温泉街にある手湯・足湯スポット。定山源泉公園(札幌市南区定山渓温泉東3丁目)内にある美泉の滝の端には、源泉の高温を生かして温泉たまごが作れる「おんたまの湯」があります。
紅葉スポットを地元ガイドが案内する「紅葉かっぱバス」は、定山渓観光案内所前から期間中1日4便運行。定員先着45名、参加料500円。当日のみの受付なのでお早めに。
写真は錦橋(札幌市南区定山渓温泉東1丁目)から豊平川を見た景色。カヌー体験もできる絶景スポットです。
定山渓の自然を満喫できるアクティビティは種類豊富。詳しくは定山渓観光協会に問い合わせを。
定山渓のかっぱ淵に住んでいる「かっぽん」。本名は定山河童小吉兵衛(じょうざんかっぱこきちべぇ)。2012年7月に南区長から特別住民票を交付された、まさに南区を代表するキャラクターです。
オーチャードガーデンやアクティビティなどが楽しめ、人気急上昇中の「定山渓ファーム」。元々地域活性化のコンサルタントをしていた伊達社長を中心に、「フラッグシップ的な役割を担いたい」とオープン。“夢中になれる場所”を定山渓にもたらしました。「定山渓はポテンシャルの高さが魅力。その力を生かして進化していきます」と伊達社長。今後の展開にも期待が高まります。
TEL:011-598-4050
住所:札幌市南区定山渓832
営業時間:9:00~16:00(4月下旬~11月上旬)
定休日:なし
入園料:大人500円、4歳以上300円、3歳以下無料
Web:jozankei-farm.com
映像作家やMCなど多彩に活躍しているニールさんが、「バランスよく遊びと日常を楽しめそう」と定山渓に移住したのは約12年前のこと。「ただ、実際に住んでみると、自然最高!温泉最高!で終わってしまって。それだけじゃないということを伝えられたら」と昨年レンタサイクルをスタート。「定山渓は広く大きく遊んで満足できる場所。自転車で巡りながら魅力を満喫してください」。
TEL:011-212-1536
住所:札幌市南区定山渓温泉東3丁目228
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜、水曜
Web:www.facebook.com/LocaleJZK/
11月で3周年を迎えるカフェ「J・glacée」の店長、元永さんは定山渓暮らし。「豊かな自然に囲まれて、街中では味わえない秘境感がお気に入り」とその魅力を語ります。同店では、そんな自然な恵みを味わってもらえればと、近郊で採れたりんごや旬のフルーツを使用した、アップルパイやグラッセを提供しています。定山渓を訪れた際に、ぜひその恵みを味わってみてください。
TEL:011-598-2323
住所:札幌市南区定山渓温泉西4丁目356
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
Web:jglacee.jp/
オンラインショップ:www.rakuten.co.jp/jglacee
「大好きな自然があって、子どもた ちが過ごす環境としても最適」と、営んでいたパン屋と共に、6年前に引っ越してきた本間さん。1年間のお休みを経て、今秋リニューアルオープンが決定しました。お店では定山渓産のハチミツを使ったパンやバームクーヘンも販売予定です。「定山渓の魅力は温泉だけじゃありません。のんびり滞在できる要素のひとつになればいいなと思っています」。
住所:札幌市南区定山渓温泉西1丁目63
Web:www.facebook.com/verginebaccano/
かっぱ淵で行方不明になった青年が、親の夢枕で「かっぱの妻子と幸せに暮らしている」と告げた…という「かっぱ伝説」があるのを知っていましたか?この話が誕生したのは1965(昭和40)年。漫画家・おおば比呂司氏のアドバイスを受け、水がきれいで沼地もあるこの地のシンボルとして「かっぱ」を用いたのが始まりなんです。
▲かっぱ祭りの様子
内訳は、宿泊客120万人、日帰り客40万人、その他(飲食のみ、足湯のみなど)90万人と想定されています。近年は海外のお客も増加傾向。連泊して楽しめる魅力があふれているからこそなのです。
定山渓の歴史は1866(慶応2)年、修験者の美泉定山(みいずみじょうざん)が小樽からアイヌの人々の案内でこの地に入り、温泉の泉源と出会ったことに始まります。定山が湯守として温泉の礎を築いた功績を称え、「定山渓」と名付けられました。
現在、温泉街の至るところにあるかっぱ像。23体中20体は、道内の彫刻家が手がけ、1991(平成3)年に設置されたものです。全部見つけたらいいことあるかも?お散歩を兼ねて、ぜひ探してみてください。
定山渓エリア、札幌国際スキー場・秋祭りの「紅葉ゴンドラ」、豊平峡ダム、定山渓ファーム、八剣山エリアからなる「五大紅葉スポット」。写真で見てわかるように、その美しさは別格!ぐるり全箇所制覇の紅葉狩に出かけて、北海道の短い秋を満喫しましょう。
1931(昭和6)年の創業以来、長い間愛され続けている「定山渓温泉まんじゅう」は、毎朝練り上げるこしあんを、沖縄産黒糖を加えたやわらかい皮で包んで蒸し上げ。添加物は一切使っておらず、できたてほかほかのおいしさは格別です。
TEL:011-598-2043
住所:札幌市南区定山渓温泉東4丁目319
営業時間:8:00~18:00(なくなり次第終了)
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
駐車場:あり
立像が定山渓ホテルの正面に、座像(写真)が定山源泉公園に設置されています。探してみて!
ちょっと雑学
定山渓、小金湯、薄別、豊平峡の4つの温泉がある定山渓エリア。すぐ近くにありながら、4箇所全て泉質が異なります。詳しくは下の表をチェック!
冬はのイベントがイチオシ!
「気軽に体験できる雪遊びと寒中食の魅力」をテーマに、定山渓の冬を楽しむイベント。犬ぞり・スノーラフティングなどのアトラクションや、雪の中で熱々のバーベキューを楽しむ「極寒BBQ」など、冬を楽しむアクティビティが盛りだくさん。詳細は決まり次第、定山渓観光協会ホームページでお知らせ!
期間:2019.1.11(金)〜1.14(月・祝)、1.18(金)〜20(日)
Web:jozankei.jp